仮面の修復についてご紹介しております。

修復
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仮面の修復について

 

 

自然素材を用いている場合、あらゆる仮面は修復可能です。

 

一般的には、絵画を手で触る事は少ないでしょう。同じく、能面と狂言面などの仮面は「木の上に日本画がくっついている状態」ですので、過度に手で触ったり、熱・水分等を受けたりする事に対してはめっぽう弱いです。

 

昔は屋外での演能、そして演者の汗で木地に膠(にかわ)でしか接着されていない彩色は使い込まれ、時間経過や扱い方によって、当然ながら浮いたり剥落したりします。(家の屋根や外壁も風雨によって劣化していく事と同じですね)また永い時の中で虫に食われ、一部が欠けた能面などもあり、その箇所の造形復元を行い、新たに彩色を施します。

 

先人が打って来られた面に、現代の手法で修復を施す作業は何とも言い難い妙味があり、工夫・検討ばかりのやり甲斐ある大変面白い作業です。

剥落 虫食い カビの修復

 

江戸中期頃の面打師・越前出目家七代目・出目 満眞(でめ みつざね)が打った「長霊べし見」です。和紙を貼った上に彩色を施す技法の面でした。

 

 

 

200年以上も経った面です。当時より使い込まれたのでしょうか。特に顎周りに紙・彩色の浮きが観られます。

 

 

 

修復完了です。これで、末永く持ちこたえてくれるでしょう。

 

 

右耳が虫に食われ、一部が欠損していた「獅子」の面です。左耳に合わせて、造形の復元を行い、下塗りをした状態です。

 

 

上塗りの色を検討して作り、修復を終えました。薪能「石橋」で親子の獅子として迫力ある舞台でした。

 

他にも、カビ・彩色の劣化などの修復もしております。

 

 

 

 

 

我々人間の身体と同じく、何事も早いうちの手入れが最善ですね。もしくは、しっかりとした扱い方を把握する事により、修復しないで済むケースもありますので、仮面の保管方法でお困りのご相談もお寄せ下さい。