面打に関する内容を愉しくご覧頂けます

「新・野暮語り」で伝統をエンジョイ!

伝統面打 & Wood & Art を愉しもう!

 

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#5 日本の仮面は「顔と心」の芸術

2019年8月17日 土曜日

 

能面と狂言面は、日本ならではの芸術作品です。中でも、特に深い心を表わしているのが能之面です。

 

様々な人の精神を凝縮している「お顔の作品」で、能の舞台でもその「お顏」がストーリーの一旦を演出致します。

 

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怒っている仮面・笑っている仮面など多岐に渡る表情や心の御作があり、私達と同じく情緒があります。それ故に、単なる「お面」では無いのですね。

 

例えば、女性にフラれてしまった(!?)男性の心を表した仮面や、とある事情(!?)によって恐ろしい心へと化してしまった女性像などもございます。皆さんも、そうしたご経験が1度、もしかすると数度(!?)ありませんか?

 

他にも、色んな人の心を映し描いているのが古典作品ですね。つまり、「人間&自然界などのあらゆる無限の精神」が集約されているという事でしょう。

 

そして、素晴らしき作品には心が宿ります。ですので、美しい生命感さえ感じさせてくれます。やはり、仮面作品の「心」は私達の精神と同じく永遠に変わりませんね。

 

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そう言えば、「顔無し」・・・

 

〜 編集後記 〜

 

「千と千尋の神隠し」を久方振りに拝見。宮崎 駿氏のメッセージが随所へ色濃く描かれている、子供も大人も愉しめるアニメ映画です。何となくですが、「能」を観ている気さえする長編作品ですね。

 

 

 


 

バックナンバーは ↓ からどうぞ

#1 能面はナニで作られているの?

2019年7月7日 日曜日

 

イキナリですが、愉しいブログはこちらへお引越し致しました。相変わらずの不定期なUPと成るでしょうけれど、よろしくどうぞ!

 

さて、「能面の素材」についてイキナリ答えですが、正解は「木」です。これは我々が生まれる何百年以上も昔から変わっておりません。凄いですよね!

 

ちなみに↓が昨今話題のイキナリ・ステーキ

ボリューミィな美味しいお肉です!

 

能面・狂言面は「木彫と彩色」という、それぞれの工程を経て生み出されております。

 

出来上がった作品を観ると、初めての方は「能面の素材って何だろう!?」と思うでしょう。そう思えば、「竹ですか?」「紙ですか?」と問われた事がありましたね。(念の為ですが、お肉が能面の素材ではありません)

 

彫り上がった木肌は多かれ少なかれゴツゴツとしていますので、研いで均しながら各種の日本画材を塗って行きます。その為、連続的な集中した永い時間が必要な工程でもありますね。

 

こちらは↓まだまだゴツゴツ感全開

香りは抜群!

 

場合によっては、へこたれそうになってしまう事があるやもしれません。ですが、そこは踏ん張りどころ。素敵な作品にする為には、色々な手を掛けて参ります。

 

やはり、イキナリ本物の能面は出来ないのですね。ただ、明けない夜はありません。明けない梅雨もありません。(本日、雨の七夕は少々寒いです)

 

巷にはプラスチック!?製の大量生産品もございますが、やっぱり1点物の本物を目指す木彫&彩色作品の制作には特別な魅力があります。

 

素敵な作品は観ていて飽きません。心躍るような作品がある日々の生活は、やはり愉しさ倍増と相成ります。

 

そう言えば、これまでのブログは「珍・野暮語り」という謎のタイトルでした。今回のお引越に際して改名しようかとも思いましたが、な、な、何と・・・完全に気に入ってしまいました、はい。ただ、せめてもと「新・野暮語り」へ・・・(笑)。

 

何とも言えないダサさがあり、筆者にとっては愛着があります。今後も私なりで、相変わらずに好きな事・面白い事など、作品を通じた内容で時折綴って参ります。どうぞお愉しみに!

 

〜 編集後記 〜

 

能楽の代表的存在でもある女性面は、やはり美しい。独特な魅力があるので、「600年以上続く日本の伝統って凄い」と改めて思ふ今日この頃。

 

 

 


 

 

#2 日本画材を愉しむ

2019年7月18日 木曜日

 

今は三十数年振りの変な気候らしいです。それにしても、すっかりと梅雨空に慣れてしまいました。むしろ、このまま涼しい気候の方が過ごし良い気も致しますが、今年はどのような夏になるのか愉しみですね。

 

そうそう、日本画と聞くと主に絵画を連想される事が多いのではないでしょうか。そう言えば、素晴らしい画業に勤しんでおられた絵師がおります。

 

私は浮世絵にも魅力を感じておりまして、流れる細い線・深い色合いはとても好きですね。(一切関係ありませんが麺類は太麺が好きで、深い味わいのスープが好きです)

 

「ビードロを吹く娘」

画・喜多川 歌麿

 

ちなみに「ビードロ」とはガラスの事で、吹くと音が鳴る昔のおもちゃです。また、ガラスと言えば江戸切子など、素晴らしい伝統工芸品もありますね。

 

そして、能面・狂言面にも多くの日本画材が用いられており、基本の材料「胡粉・ごふん」を使用致します。貝殻を用いた天然素材ですので、使う際は安心・安全です。

 

古典作品は木材を彫った上に色を何度も重ねて参りますので、その土台でもある基礎作りが大切です。

 

胡粉は実に理に叶った材料でして、仮面作品には必須ですね。今と成っては当たり前なのですが、昔の人のお知恵は凄い。

 

そして、胡粉を塗り重ねて参りますと木質が次第に無くなり、真っ白に成って行きます。その為、作品は「石膏で出来ているのですか?」と聞かれた事もありました。

 

胡粉は真っ白↓

万能な画材は必須!

 

昨今、日常の中で日本画材を扱うシーンは一般的に無く、学生の美術の時間以来という方も多いのではないでしょうか。

 

仮面制作に用いる画材は無数にありますので、その中からピックアップする愉しみもあります。「どのような色合いにしようか」と思い巡る事も良し愉し。

 

「今日の晩御飯は何を作ろうか」と思ふ感じに近しいでしょう。(お母さん、もしくはお父さん方もファイト〜!!)

 

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千秋楽、日本勢のファイトに期待!

 

〜 編集後記 〜

 

胡粉の塗り方は、仕上がりにも影響致しますので大事なポイントです。それにしても梅雨時期は塗りの乾きがゆっくりですね。

 

リアルな伝統を素直に愉しんで下さる方々に御礼のお言葉を頂き、誠に嬉しい限りです。

 

 

 


 

 

#3 古典作品は女性が中心!?

2019年7月26日 金曜日

 

いよいよ夏本番がスタート!今年もかなり暑くなりそうですね。木々の美しい緑も深まり、マイナスイオンの効果もバッチリでしょう。

 

そして季節を問わず愉しめる、いにしえの奥深い魅力が詰まった能・狂言の仮面作品にも、それぞれの「美」がございます。

 

今と成っては「古典」というジャンルですが、現代の真夏にも負けない熱い魅力があるのは何故なのでしょうね。

 

美しい紫陽花も、また来年

 

それは昔から変わらない「人の心」や「花の心」を表現している所以でしょう。特に女面は「三番目・さんばんめ(もの)」と呼ばれる、能楽を代表する各曲目へ登場して参ります。

 

何百年も前より、女性の心・花の心も色濃く表現されている伝統の芸術作品。昔から伝わる恐ろしい女面もあり、制作する事もございますが、美しい作品も存在しております。

 

やはり、心美しい人・花と一緒の空間は愉しいものですよね。そして、それは能面でも同じ事。

 

2019年の夏も心豊かな作品を通じて、「伝統の美」を愉しみましょう。

 

〜 編集後記 〜

 

仮面作品は時代を問わず、いつでもシンプルで奥深い魅力を感じ与えてくれます。どれだけ機械化・利便化が進んでも、こればかりは変わりませんね。

 

 

 


 

 

#4 筆と墨で無限なラインを描く

2019年8月4日 日曜日

 

各地で花火大会が催されています。涼やかな夏の夕べの風物詩も日本古来の伝統があって、眼や耳や脳にも愉しいものです。

 

観覧地によっても風情が異なり、それぞれの街でそれぞれの夏のスタートを感じさせてくれます。

 

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そして、仮面作品を仕上げる上で欠かせない「筆」にも愉しさがあります。

 

昨今、筆を持つ機会はどうしても減りつつあります。他に便利な文具がありますので、当然と言えば当然です。

 

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ですが、昔ながらの筆を使って「何かを描く」という事には実に素晴らしい魅力があり、日頃美しい文字を書く事へも繋がります。

 

もちろん筆だけでは何も描けません(エアー筆ですね・・・)。相方である墨が必要です。ゆったりとした心持ちで墨を摺り、望ましいカラートーンにて墨汁を作ります。

 

筆と墨を用いる事で描く線を細くしたり太くしたり、薄くしたり濃くしたりと、デジタルのLineアプリとはまた違う様々なアナログラインを愉しめるでしょう。

 

そして仮面作品の仕上げには、筆と墨で一気呵成に曲面へ描く工程がございます。これは初めての場合、誰もがプルプル震えてしまう愉しいひと時。

 

緊張感があって難しいけれど面白い工程。一筋縄では行かぬ筆使いのファンタジーであり、作品づくりの醍醐味の1つでもあります。

 

仮面づくりは筆と墨によって最終的な仕上げを施して参りますので、作品へ与える影響はかなり大きいです。そして私を含め、誰しも花火のような華のある作品にしたいと思っています。

 

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「玉屋〜鍵屋〜」

 

それにしても近年は台風が多く、酷暑で危険な夏。ちなみに、過去の世界最高気温はタイやアメリカなどで50℃を超えているそうです・・・。

 

そう考えると日本はまだまだ涼しいのでしょうけれど、やはり熱射病対策は必要不可欠ですね。

 

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そうそう、私事ですが面打師を志す以前、夏場は40℃を軽く超える素敵(!?)な職場で毎日10数時間立って働いていた事があります!昨今の温暖化が顕著な夏は、そんなタフネスな日々を思い出させます。

 

価値ある仮面づくりに於きまして、暑さは大敵。涼しい室内で更なる美心を磨くように墨を摺り、奥深い筆運びを愉しみましょう。

 

〜 編集後記 〜

 

心静かな筆を使う工程。墨の摺り方も大事なポイントです。それにしても墨の色って、独特な魅力があって美しい。